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●●●商品説明●●●旧東独RFT製の中でも特に張り出し良好の L2503 16ｃｍフルレンジを当方工房製作の杉材フロントロードホーン付き後面開放BOXに組み込んだ「人工的でない自然なリアリティと音楽表現力」が両立したシステム・ペアです。完成度の高いスピーカーシステムをお探しの方に。
今迄製作した中でも特に血のぬくもりが感じられる人間味溢れた世界観で音楽を表現します。良い音で音楽を余すことなく表現するタイプとしてかなり高いレベルで、販売するのが惜しい完成度に仕上がりました。時間を掛けてじっくり聴き込むと魅力がおわかりいただけるでしょう。


鳴りっぷりは・・・スピーカーの存在を忘れて、目前で生演奏を鑑賞しているように敏感に反応し、軽快に音が飛んでくる。ボーカルは目前で歌っているようなリアリティーがある。フットワークが軽く、ストレスなく音楽が飛び出してくる。台座の効果により音に力と厚みがありガツン！と音が飛んでくるため、小型を感じさせない。
素材や構造等を熟考したことにより、濁りや雑味感が極めて少なく原音に近い明瞭感がある、解像度も高い。ここまで静寂に奏でるビンテージスピーカーは殆どなく、試聴していて、この曲はこの様な音色だったのか、と思う盤が多数あり、このユニットの潜在能力の高さを改めて感じたほど。音のエッジも立っているが、人工的・強調的でない自然な鮮明感のため嫌味がない。
JAZZロックポップスクラシックほか何を鳴らしても聴き手の心に訴えかける力があるため時間を忘れて好きな曲を次々と聴きたくなる。これを聴いていると、人気既製品スピーカーがあまりにつまらなく感じられる…。
過渡特性良好ですので、極小音量でも音が痩せることなく活き活き鳴りますので夜間の鑑賞や寝室用でも実力を発揮します。
再生帯域は50～15.000Hz位でBOX形式やサイズ、ユニット口径等を考えると十分。ロックを鳴らしてもバスドラム(50～60Hz位)の力量がそこそこあり、あまり低音不足は感じない。

使用ユニットについて・・・旧東独RFTの製品は張り出しが弱く鈍いモデルが大半ですがこのL2503は張り出し抜群の高性能モデル。マグネットは、つぼ型アルニコ。12畳、16畳といった広い部屋でも音が痩せることはない。50畳でも大丈夫であることを以前の試聴会で確認済みで、抜群の性能を裏付けている。
張り出し音飛びが優れているため、館内・構内放送等でも十分に役目を果たす能力がある。（そういう目的で開発されたモデルかもしれません。）RFTは社会主義下の国営企業でしたので1980年代でも利益最優先にならず本質を重視していたため、比較的新しい時代の製品であっても高性能モデルが点在します。
ユニット外観
当BOXの構造等・・・主材料に選別材を使用した当方製造オリジナル杉集成材(他所に無い)を使用し、合板では得られない澄んだ音色と見栄え良い外観を狙う。鮮明で生き生きとした雰囲気が得られるように正面開口部にフロントロードホーンを組み込み。フロントロードホーンは、音を正面に威勢よく飛ばす効果があり生々しくなる。音に腰(アタック感)があり重心が低くなるように台座を装着。

ご使用にあたって・・・8Ωですので幅広いアンプが使用できます。球・石問わず駆動力があり、音と音楽が前に張り出し、音楽性豊かなモデルが好適。耐入力は2～3W程度、ボリュームを上げ過ぎず、程々の音量でお楽しみください。（2～3Wは そこそこ大きな音量で、普通のアパート・マンション等では恐らく近所迷惑になります）

凡その外形サイズ・・・幅36 高40 奥25ｃｍ質量 ： 約3.7ｋｇ/本表面仕上げ ： 半艶ニス仕上げ装着サランネット ： 音質に影響せず伸縮性の少ないメッシュ生地後方側に吸音フェルトを貼付してあり、 前後の干渉が少なくスッキリした音色で、 設置時に後壁との距離をあまり気にされなくても大丈夫です。入力端子 ： バナナプラグ対応の質素なタイプ こういうタイプが素直でよく歌う
※素材に元々付いていた小さな傷や若干の反り、 目立たない部分に節(主に後方内部)、素材に起因する色ムラなどがあります、 気になさる方は入札をお控えください。
不明な点がございましたらお気軽に質問下さい。
［ A.R.U. Laboratory 研究員 SINGLE AUDIO CLUB 会員 ］

●●● おまけのコーナー ～ 興味あれば目を通してやってください ●●●
VAのはなし。
交流の電力は、有効電力P、無効電力Q、皮相電力S、の3種類あります。
有効電力Pは負荷で消費される電力、単位は[W(ワット)]。一般にいう消費電力はコレ。無効電力Qは負荷で消費されない電力、単位は[var(バール)]。皮相電力Sは交流電源から送出される電力、単位は[VA(ボルトアンペア)]。電圧と電流の積。
白熱電球やヒーターは、誘導成分や静電成分が無く電圧と電流の位相差が発生せず無効電力はゼロで皮相電力[VA]＝有効電力[W]となります。しかし多くの電気機器は誘導成分や静電成分が含まれ電圧と電流の位相差(cosθ)を生じ無効電力が発生します。
3つの電力は、
皮相電力Sの2乗＝有効電力Pの2乗＋無効電力Qの2乗
という関係になり、下式に置き換えることが出来ます。
皮相電力S＝√(有効電力Pの2乗＋無効電力Qの2乗)
この数式が理解できるなら、
皮相電力[VA]≧有効電力[W]であって
皮相電力[VA]＜有効電力[W]
には絶対にならないことがお分かりいただけるでしょう。勿論、無効電力は虚数ではありません。
皮相電力は、オーディオよりも動力用(三相交流)配電設備などの設計施工にあたり重要な項目で電気工事士などの試験に出ます。その方面のサイトに詳しく説明されていますので興味ございましたらお調べください。

ダイナミックスピーカーは、誘導(+静電)負荷ですので無効電力が発生します。アンプの出力やスピーカーの耐入力は本来VAと表記すべきところですが大半はWと表記されています。これは多くの方にとってW表記のほうがわかりやすいからではないかと考えられます。RFT製やTONSIL製の多くは律義にVA表記ですが、アンプの出力やスピーカーの耐入力に限ってはVAの代わりにWと表記していると解釈すべきでしょう。
トランスの容量の単位がVAとなっているのは無効電力を考慮している為です。

なお、スピーカーの耐入力は大きい方が高性能と思われるかもしれませんがそれを達成するためにはコイルを太くするなど振動系質量が増す変更が必要で、結果的に音は鈍く不明瞭な方向に悪化します。能率も下がりやすい。従って、耐入力が上がっても最大出力音圧レベルが上昇するとは限らない。
耐入力が大きい、というのは音の悪い鈍いスピーカーの代名詞といってもよいくらい。耐入力向上は、壊れにくい方向に進化しただけで音質が向上したわけではなくむしろ後退なのです。(重要項目)
壊れにくいスピーカーよりも高音質のスピーカーを選び「コーン紙の振幅が目視でわからない程度」の程々の音量でお楽しみください。(これも重要)
過大入力は、VC焼損やVC脱落に至らずともエッジやダンパーを傷めることは多い。それ以前に歪みが大幅に増大するなど音質が破綻しやすく音質が変化するほどボリュームを上げ過ぎないようにするのも機器の保護につながります。
ビンテージユニットの多くはラジオやレシーバー、レコードプレーヤーとセットになっていたものです。それらをどのくらいの音量で使用するかをお考えになれば爆音で鳴らすとどのような結果を招くか、容易に推測できるでしょう。
大きな音量で鳴らされたいなら、2発、4発…、と本数を増やすのもひとつの方法。また、同一ユニットでもエンクロージャーによって耐入力は変わります。
[VA]＜[W]や、古い6半に10W入力してもＯＫのような嘘八百を鵜みにされ、過大入力によりスピーカーを壊さないよう願うばかりです。(これこそ当コーナーの主旨）
なお、敏感に反応する高音質のスピーカーシステムでありながら音が飛ばない、張り出さない、躍動しない、等々の鳴り方で無意識にボリュームが上がってしまっている場合は、アンプやプレーヤーに問題があるかもしれません。
駆動力があり鳴りっぷりの良い周辺機器を使用しスピーカーの潜在能力を十分に引き出せば過剰にボリュームを上げずに済む可能性は高くなります。

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（2022年 3月 27日 23時 55分 追加） ちょっと補足。ネット上には、正しい情報もあれば間違った情報もあります。間違った情報を真に受けて機器を壊してしまっては元も子もありません。そのため、皮相電力などについて説明しました。技術的には難しいかもしれませんがおぼろげでも結構ですので趣旨を頭の片隅にでも入れておいて機器を正しく末永くご活用いただきたいと願うばかりです。